『 ライカなんて・・・ 』
フィルムカメラについて言えば、
撮った写真の画質は、フィルムとレンズだけで決まると思っていました。
だからライカのカメラなんて必要ないんだと。
いや、実際そうなんだと思います。
カメラはレンズを通った光をフィルムに届ける中継装置だと考えると、
精度さえ間違えなければカメラボディーは画質を決めませんよね。
でも、ライカはちょっと事情が違っていました。
そもそも、僕はこのちょっと不具合のあるライカを見せてもらって、
見るだけのつもりでしたが、結果的にいま手元にあります。
どうぞシャッターを切ってみていいですよ、なんて店員さんに言われて、
(実はこれが店員さんが仕掛けたワナだったのだけど)
始めてライカのシャッターを切ってみたら、
僕は思わずニンマリしてしまったんですよ。
「ナニコレ!?スゲェ・・・」
それも一瞬ではなく、相当長い時間ニンマリしてました、たぶん。
そしてもう、その手を離せなくなっちゃって・・・。
だって、気持ちいいんですよ。
つまみをクルクル回してシャッターチャージするときも、
シャッターを切ったときも、
とにかく気持ちいい。
ライカのフィーリングについては、以前からいろんな本で読んでいて、
それでもそんなの大げさでしょ、なんて思ってました。
でも、それは僕の間違いだったのです。
とにかくシャッターを切るたびにいい気持ちになれるので、
それって撮った写真にも少なからず影響すると思うんですよ。
今回僕が撮った写真が今までと比べて猛烈に上手くなったとか、
そういうことではなく(残念ながら)、
ただ気持ちの問題ですけど。
それでも、レンズとフィルムではなくボディーも写真に影響するんだなぁと、
感じたのでありました。
しばらくは、フィルム=ライカで行こうと思います。
次は人を撮りたいな。
~ライカの部 序章 完~
by photosuke
| 2012-01-25 17:59
| Leica IIIc