『   静かな興奮、忘れかけていたこと   』

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町工場の壁に向かい何気なくシャッターを切った。

このときの僅かなミラーショックで、暫く空回りしていた歯車が、再び絡み、回り始めた衝動。

そして夢中で何度もシャッターを切った。


こんな他愛もないものに?


そうだ、ぼくは抽象画や建築が好きなんだった。

それだけじゃない。

この壁を塗った人はモンドリアンルイス・バラガンの再来かもしれないよ。

いや、きっとそうに違いない。


とにかく、ぼくの心の中に目覚めた静かな興奮が、写真に写ることを願った。
by photosuke | 2010-10-17 00:02 | Nikon D700
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