『   【液温調整編】モノクロフィルムの自家現像について   』

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現像手順の続きです。


知っている方には「いまさら」な液温調整について^^;


先日フィルムのデータシートを見て現像時間を決めるところまできましたが、

今度はデータシートを見て決定した液温に調整します。


調整する薬品は、現像液・停止液(水)・定着液です。


例えば、僕の現像タンクで35mmフィルム1本を現像する場合、

薬品はそれぞれ300ml必要です。

24℃に調整することにします。


僕の場合は現像液は1:1に希釈して使っているので、

現像する直前に現像液150mlと水150mlを混ぜます。

このとき、おもむろに混ぜてしまうとその後の温度調整が面倒なので、

まず、事前に作っておいた150mlの現像液を、現像液用のメスカップに入れ、液温を計ります。

これが26度だったとします。

次に、停止液用メスカップに水道水を150ml以上入れ、この液温を計ります。

この液温を22度にして、現像液と150mlずつ混ぜ合わせれば平均の24度になります。


これで現像液の調整は終了です。


混ぜる水道水を22度にするために、冬なら温めのお湯、

夏ならあらかじめ冷蔵庫で冷やしておいた水を使えば、

比較的すぐに目的の温度に持っていくことができます。


(もし、現像液が28度だったら、水道水は20度にして混ぜます。)



つぎに停止液(水)ですが、これもなるべく現像液と同じ温度になるように調整しています。

水だけなので温度調整は楽ですね。


最後に停止液ですが、これは僕の場合あらかじめ溶かしてある停止液をそのまま使うので、

温度調整が若干面倒です。

特に夏場は。

この時期、ペットボトルに作り置いておいた定着液は30度くらいになっています。

(僕の保管場所がよくないという説もある^^;)

そのため、これを24度まで下げるのは結構大変なんです。

僕のやり方は、定着液が入っているペットボトルより大き目の桶に氷水を入れて、

そこにペットボトルごと入れておくという方法。

これで、24度に下がるまで待ちます。

(書きながら思ったんですが、今度、始める30分くらい前からペットボトルごと

冷蔵庫に入れておいてみようかな。)

冬場だったら逆に温度を上げることになるのですが、これは熱めのお湯のなかに

ペットボトルごと入れます。


そうして、現像液がぴったりの温度になり、

停止液・定着液の液温がほぼその温度になったらいよいよ現像開始です。



ところで、現像液を1:2(現像液1:水2)で希釈するときはどうやって温度調整しましょうか。

僕はこのとき現像液の温度に対して水を何度にするか悩んでいました。

でも良く考えたら、現像液に水をすこし混ぜて、作る予定の現像液のちょうど半分の量にして、

それから1:1で希釈するときと同じように温度調整すればいいんですね^^;
by photosuke | 2013-07-16 18:15 | Leica M3
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